マンションの耐用年数は何年?築50年を超えたときの寿命・建替え・売却の判断を解説【2026年版】

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「マンションの耐用年数は47年と聞いたけれど、うちのマンションはもう築50年近い」「このまま住み続けて大丈夫なのか、売るなら早いほうがよいのか」。築年数の古いマンションに住んでいる方や、相続などで所有している方から、こうした不安の声をよく伺います。

実は、よく耳にする「47年」は税金の計算に使う法定耐用年数で、建物がいつまで使えるかを示す寿命とは意味が異なります。数字だけを見て慌てる必要はありませんが、築50年前後になると、耐震性や修繕費、設備の老朽化など、判断を迫られる課題が増えてくるのも事実です。

この記事では、マンションの法定耐用年数と寿命の違い、築古マンションが全国でどのくらい増えているか、築50年を超えたときに考えたい選択肢と建替えの実績、そして売却や買取を考えるときのポイントまでを順に整理します。

住み続けるか、手放すかを決める前に、まずは「耐用年数」という言葉の正しい意味から確かめていきましょう。

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マンションの耐用年数は何年?法定耐用年数47年の意味

マンションの耐用年数として一般に知られているのは、国税庁の耐用年数表に定められた「法定耐用年数」です。鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)・鉄筋コンクリート造(RC造)の住宅用建物は47年とされています。木造の住宅用は22年なので、マンションは木造住宅のおよそ2倍の年数が設定されていることになります。

この法定耐用年数は、建物の取得費を毎年少しずつ経費として配分する「減価償却」のための年数です。つまり、税務上の価値の目安を決めるための数字であり、47年を過ぎたら住めなくなるという意味ではありません。

構造(住宅用)法定耐用年数主な建物の例
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)47年中高層の分譲マンション
鉄筋コンクリート造(RC造)47年分譲マンション・賃貸マンション
木造22年一戸建て・木造アパート

たとえば、築45年のマンションを相続した方が「あと2年で価値がゼロになる」と心配されることがありますが、これは税務上の話です。

出典:国税庁|主な減価償却資産の耐用年数表

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法定耐用年数と「寿命」は違う|築年数だけで決まらない理由

マンションの「寿命」は、建物の物理的な状態によって大きく変わります。同じ築年数でも、長く快適に住めるマンションもあれば、早くから傷みが目立つマンションもあります。寿命を左右する主な要素を知っておくと、自分のマンションの状態を判断しやすくなります。

管理と修繕の履歴

外壁のひび割れや防水層の劣化を放置すると、雨水が入り込んで鉄筋のさびが進みます。計画的な大規模修繕で手入れしていれば、劣化の進行を抑えやすくなります。長期修繕計画があり、実際にそのとおり工事が行われてきたかは、寿命を考えるうえで重要な手がかりです。

設備の更新状況

給水管・排水管・電気設備・エレベーターなどは、建物の躯体より早く寿命を迎えます。配管の更新工事が済んでいるかどうかで、住み心地も将来の費用負担も変わってきます。

立地と環境

海に近い地域や湿気の多い場所では、金属部分などの劣化が進みやすい傾向があります。

このように、寿命は「何年たったか」だけでは決まりません。管理組合の議事録や修繕履歴を確認し、建物がどのように手入れされてきたかを見ることが大切です。

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築50年マンションはどれくらいある?ストック数と今後の見通し

築年数の古いマンションは、珍しい存在ではありません。国土交通省の統計によると、分譲マンションのストックは2025年末時点で約723.6万戸にのぼります。そのうち、築40年以上のマンションは約158.8万戸です。

さらに、築40年以上のマンションは10年後に約2.0倍、20年後に約3.2倍に増える見込みとされています。老朽化への対応は、多くの管理組合に共通する課題になりつつあります。

項目数値時点・備考
分譲マンションのストック約723.6万戸2025年末
築40年以上のマンション約158.8万戸2025年末
築40年以上の今後の見通し10年後に約2.0倍、20年後に約3.2倍国土交通省の推計
旧耐震基準のストック約103万戸現行の耐震基準より前の基準で建てられたもの

たとえば東京都内でも、同じ駅の周辺に築50年前後の物件がいくつも並ぶ地域は少なくありません。売却時には、似た築年数の物件と比べられることも想定しておきましょう。

出典:国土交通省|分譲マンションストック数の推移
   国土交通省|築40年以上の分譲マンション数の推移

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築50年マンションが抱える課題|旧耐震・修繕積立金・設備・ローン

築50年前後のマンションには、築浅の物件にはない課題があります。いくつかの課題が同時に表れることも多いため、全体を見渡して考えることが大切です。

旧耐震基準で建てられている

築50年前後のマンションの多くは、現行の耐震基準(新耐震基準)が導入される前の、いわゆる旧耐震基準で建てられています。耐震診断や耐震補強が行われているかどうかで、安心感も買い手の評価も変わってきます。

修繕積立金の不足と値上げ

建物が古くなるほど、修繕工事の規模と費用は大きくなりがちです。積立金が十分に貯まっていないと、大幅な値上げや一時金の徴収が必要になる場合があります。

設備の老朽化

配管の劣化による漏水、エレベーターの更新、電気容量の不足など、設備面の問題も表れやすくなります。

住宅ローンが組みにくいことがある

金融機関によっては、築年数や耐震性を理由に融資の期間や金額を制限することがあります。買い手が現金で買える層などに限られ、売却に時間がかかる一因になります。

たとえば、修繕積立金の値上げが総会で決まったのを機に、売却を考え始めた方もいらっしゃいます。

出典:国土交通省|マンションに関する統計・データ等

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築50年を超えたマンションの選択肢|住み続ける・修繕・建替え・売却

築50年を超えたマンションとの向き合い方は、大きく分けて5つあります。管理組合として決める選択肢と、所有者一人ひとりが決められる選択肢があることを押さえておきましょう。

選択肢決める主体主な特徴
そのまま住み続ける所有者個人住み慣れた環境を保てるが、修繕費の負担は続く
大規模修繕で延命する管理組合建物を長く使えるようにするが、費用と合意が必要
建替え管理組合新しい建物に生まれ変わるが、合意形成と負担が大きい
マンション敷地売却管理組合建物と敷地をまとめて売却し、代金を分配する
自分の住戸を売却する所有者個人自分の判断だけで進められ、管理組合の合意は不要

住み続ける・大規模修繕で延命する

管理状態がよく、修繕積立金も確保されているマンションなら、大規模修繕を重ねながら住み続けるのが現実的です。今後の修繕計画と家計を照らし合わせ、負担を続けられるかを考えておきましょう。

建替え・マンション敷地売却

建替えや敷地売却は、建物そのものの問題を根本から解決できる方法です。一方で、区分所有者全体の合意が必要になり、実現までに長い時間がかかるのが一般的です。

自分の住戸だけを売却する

管理組合の方針を待たずに、自分の住戸を売って住み替えることもできます。建替えの議論が長引きそうなときや、相続して住む予定がないときに選ばれています。

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建替えの実績と法改正|合意形成のハードルを知る

建替えは理想的な解決策に見えますが、実際に実現した例は多くありません。国土交通省の資料によると、マンション建替えの実績は2025年3月31日時点で累計323件(約26,000戸)、マンション敷地売却等は累計17件(約1,300戸)です。

築40年以上のマンションが約158.8万戸あることを考えると、建替えや敷地売却までたどり着くマンションは、ごく一部にとどまっているといえそうです。背景には、所有者の高齢化や費用負担への不安、賃貸に出している所有者や連絡の取れない所有者がいることなど、合意形成の難しさがあると考えられます。

こうした状況を受けて、マンション建替円滑化法は「マンションの再生等の円滑化に関する法律」に改正され、改正マンション関係法は令和8年4月1日に施行されました。改正の具体的な内容や、自分のマンションにどう関わるかは、管理組合や専門家を通じて確認することをおすすめします。

たとえば、建替えの検討から決議までに長い年月がかかり、その間に相続が起きて話し合いの相手が変わるケースもあります。建替えを待つか、先に住戸を手放すかは、生活設計と合わせて考えたいところです。

出典:国土交通省|マンション建替え等の実施状況
   国土交通省|マンションの再生等について

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築50年マンションを売るときの考え方|買取という選択肢

築50年のマンションを売ると決めた場合、まず知っておきたいのは「古いから売れない」とは限らないことです。立地がよい物件や管理状態のよい物件は、リノベーションを前提に購入を考える人からも関心を集めます。

市況の面では、令和8年地価公示で全国の住宅地が5年連続で上昇し、東京圏の住宅地は4.5%の上昇でした。また、不動産価格指数(令和7年12月分)ではマンション(区分所有)が225.1と、2010年平均を大きく上回っています。ただし、これは全体の傾向であり、築50年の個別の物件にそのまま当てはまるわけではありません。

仲介で売るか、買取で手放すか

仲介は買い手を広く探す方法です。ただ、築50年のマンションは住宅ローンが使いにくいなどの理由から、売却までに時間がかかることがあります。

一方、不動産会社による直接買取は、会社自らが買主になる方法です。訪問査定で提示された金額がそのまま買取価格=手取り額になり、仲介手数料はかかりません。室内のリフォームや残置物の片付けをせず、現況のまま引き渡せるのが一般的です。

項目仲介で売る直接買取
買い手一般の個人など不動産会社
売れるまでの期間買い手が見つかるまで読めない比較的短く見通しやすい
手取りの考え方成約価格から仲介手数料などを差し引く提示された査定額がそのまま手取り
室内の状態補修や片付けをしたほうが売れやすい現況のままで相談しやすい

契約を急がされるトラブルも報告されているため、提示額の根拠を書面で確認し、納得してから契約することが大切です。

出典:国土交通省|令和8年地価公示の概要
   国土交通省|不動産価格指数(令和7年12月・第4四半期分)
   国民生活センター|不動産売却トラブル注意喚起

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マンションの耐用年数と築50年に関するよくある質問

最後に、マンションの耐用年数や築50年前後の物件について、よくいただく質問にお答えします。

法定耐用年数の47年を過ぎたら住めなくなりますか

住めなくなるわけではありません。47年は減価償却のための税務上の年数で、建物の寿命そのものではないためです。実際に何年住めるかは、管理や修繕の状況によって変わります。

築50年のマンションに資産価値はありますか

立地や管理状態によっては、十分に買い手がつく可能性があります。とくに東京では土地の価値が評価されやすく、リノベーションを前提に探している人もいます。

建替えが決まるのを待ったほうが得ですか

一概にはいえません。建替えは実現までに長い時間がかかることが多く、費用負担が生じる場合もあります。ご自身の年齢や住まいの計画と合わせて判断しましょう。

旧耐震のマンションでも買取してもらえますか

買取であれば、旧耐震基準のマンションでも相談できることが多いです。耐震診断の有無や管理の状況を確認したうえで、買取価格が提示されます。

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マーキュリーが選ばれる4つの理由|あらゆる不動産を価値ある未来へ

築50年前後のマンションは、建物の状態だけでなく、管理組合の動きや権利関係まで含めて判断することが求められます。マーキュリーが多くの方に選ばれている理由をご紹介します。

① 権利調整に対応

借地権・底地・共有持分など、権利関係が複雑な物件の取扱い実績が豊富です。地主や共有者との交渉、境界の調整まで自社で一貫して対応し、売主の負担を最小限に抑えて取引を前に進めます。

② 再建築不可・訳あり物件の再生

再建築不可・違法建築・傾斜地・狭小地・ゴミ屋敷状態など、活用が難しい物件も自社で再生して価値を生み出します。不動産開発事業を手がけており、買取後の活用・再販まで自社で完結できる体制です。

③ 相続対策をワンストップで

相続税の納税資金の確保、遺産分割、共有名義の整理など、単なる売却にとどまらないサポートが可能です。税理士や司法書士との連携により、税務・登記・売却を一括で進められます。

④ 直接買取で仲介手数料ゼロ・査定額がそのまま手取り

自社で直接買い取るため、仲介手数料がかかりません。査定額がそのまま買取金額として確定するため、資金計画が立てやすくなります。契約不適合責任も原則免責のため、引渡し後の心配がありません。

まとめ|マーキュリーへご相談ください

マンションの法定耐用年数47年は税務上の年数であり、寿命そのものではありません。とはいえ、築50年前後になると旧耐震や修繕費、設備の老朽化といった課題が重なりやすく、住み続けるか手放すかを考える時期に入ります。

  • ●RC造・SRC造の住宅用マンションの法定耐用年数は47年、木造の住宅用は22年
  • ●寿命は築年数だけでなく、管理・修繕・設備更新の状況で大きく変わる
  • ●築40年以上のマンションは約158.8万戸あり、20年後には約3.2倍に増える見込み
  • ●建替えの実績は累計323件にとどまり、合意形成には時間がかかりやすい
  • ●自分の住戸の売却は個人で決められ、買取なら提示額がそのまま手取りになる

築年数の古いマンション、旧耐震のマンション、相続したまま空いているマンションも、マーキュリーは直接買取で承ります。「このまま持ち続けてよいのか迷っている」「建替えを待つべきか判断がつかない」という段階でも、お気軽にご相談ください。査定は無料で、ご相談だけでも歓迎いたします。

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