台東区で戸建てやマンション、相続した土地や古い建物を手放したいと考えている方は少なくありません。実家じまいや相続した家の整理、老朽化した建物の処分、住み替えなど、事情はさまざまです。
不動産を手放す方法には、買い手を探してもらう「仲介」と、会社が直接買い取る「買取」の二つがあります。早めに現金化したい場合や、建物の老朽化・狭い敷地・権利関係の複雑さといった事情がある場合には、買取が現実的な選択肢になりやすい傾向があります。
この記事では、台東区の特徴と地価の動向、区の建替え支援や空き家相談の制度、手放す方法の比較、物件の種類別のポイント、相続時の注意点、そして買取の流れまでを順に整理します。
台東区は、2026年の東京都基準地価で、区部の住宅地のなかで2番目に高い上昇率を示しました。公的な情報で水準を確かめながら、ご自身に合った進め方を見つけていきましょう。
台東区で不動産を買取してもらうとは?仲介との違い
不動産の「買取」とは、買取を行う会社が物件を直接買い上げる仕組みです。仲介では不動産会社が買い手を探すのに対し、買取では会社自身が買い手になります。
買い手を探す工程がないため、契約から引き渡しまでを短くしやすく、内覧の対応もほとんど必要ありません。訪問査定で提示された金額がそのまま買取価格として確定し、仲介手数料もかかりません。
一方で、買取価格は、会社が再販や活用にかかる費用とリスクを見込んで提示するため、仲介で時間をかけて売る場合より控えめになりやすいともいわれます。スピードと確実性を優先するか、時間をかけて高値を狙うかで、向いている方法は変わります。
| 比較項目 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 買い手 | 不動産会社が探す個人や法人 | 買取会社が直接買う |
| 現金化までの期間 | 数か月かかることが多い | 数日〜数週間が目安 |
| 手取りの考え方 | 売却価格から仲介手数料を差し引く | 提示された査定額がそのまま手取り |
| 建物の状態 | 状態が悪いと売れにくい | 古い建物が残ったままでも相談できる |
たとえば、台東区内の古い木造の実家を相続したものの、片付けや修繕に手が回らず、建物が残ったままの状態で買取を選んだというケースは珍しくありません。
台東区の特徴|23区で最も狭い区と木造住宅密集地域の取り組み
台東区の面積は10.11平方キロメートルで、23区のなかで最も狭い区です。区の位置は23区部の中心よりやや東側で、西は文京区、東は隅田川を境に墨田区と接しています。
限られた面積のなかに住宅や店舗が密集しているエリアもあり、区は根岸・谷中地区で防災まちづくりを進めています。このうち谷中二・三・五丁目地区は、平成26年4月1日に東京都から「不燃化特区」の指定を受けました。
不燃化特区では、古い建物を除却したり、燃えにくい建物に建て替えたりする際に、費用の一部が助成されます。老朽建築物の除却助成は、令和8年4月から上限額が300万円に拡充されました。助成を受けるには、工事着手前に申請し、区の承認を受ける必要があります。なお、宅地建物取引業者が販売を目的とする場合は対象外です。
また、区は空き家に関する総合相談窓口を開いており(令和8年度は年4回)、宅地建物取引士・建築士・弁護士または司法書士が、管理や解体、売却、相続などの相談に応じています。
たとえば、谷中地区の古い木造住宅をお持ちの方が、区の助成制度で建て替えるか、建物ごと売却するかを比べて検討するケースがあります。制度の対象かどうかは、区の担当窓口で事前に確認しておきましょう。
出典:台東区|台東区の位置と面積
台東区|不燃化特区制度(谷中二・三・五丁目地区)
台東区|空き家に関する総合相談窓口
台東区の地価動向と相場の調べ方
令和8年の東京都基準地価(7月1日時点)では、東京都全域の住宅地の変動率が5.8%、区部の住宅地が8.7%でした。区部の住宅地で上昇率が最も高かったのは港区の16.3%で、台東区は15.6%と2番目に高く、文京区の13.8%が続いています。区部では726地点のすべてで地価が上昇しました。
全国でみても、令和8年の都道府県地価調査では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも5年連続で上昇しています。不動産価格指数(令和7年12月分、2010年平均=100)では、マンション(区分所有)が225.1、住宅総合が148.0、戸建住宅が121.9です。
ただし、これらは区全体や全国の傾向で、個別の物件の価格を示すものではありません。同じ台東区内でも、駅からの距離や道路の幅員、建物の状態によって水準は大きく変わります。エリアごとの成約価格や地価は、国土交通省の不動産情報ライブラリで、地図から確認できます。
たとえば、台東区内で戸建ての売却を考えていた方が、不動産情報ライブラリで近隣の成約事例を確認してから訪問査定を受け、提示額の根拠を確かめたうえで判断したという例があります。相場観を持って査定に臨むと、納得感のある判断につながります。
出典:東京都|令和8年東京都基準地価格の概要
国土交通省|令和8年都道府県地価調査
国土交通省|不動産価格指数(令和7年12月・第4四半期分)
国土交通省|不動産情報ライブラリ
台東区の不動産を手放す方法の選択肢
台東区で不動産を手放す方法は一つではありません。物件の種類や状態、急ぎ具合によって、向いている手段は変わります。
仲介での売却は、相場に近い価格を狙いやすい一方、狭い敷地や古い建物では、買い手が見つかるまでに時間がかかることがあります。買取は、早期の現金化が見込めるうえ、建物が残ったままでも相談できます。
隣地の所有者への売却も選択肢の一つです。敷地が狭い土地は、隣の土地とあわせることで建てられる建物の規模が広がり、価値が高まる場合があります。
| 手放す方法 | スピード | 手取りの考え方 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 仲介で売却 | 数か月かかることが多い | 売却価格から仲介手数料を差し引く | 時間に余裕があり、相場に近い価格を狙いたい |
| 直接買取 | 数日〜数週間が目安 | 提示された査定額がそのまま手取り | 早く手放したい・古い建物や狭い敷地がある |
| 隣地へ売却 | 交渉次第で変動 | 交渉で決まる | 隣接地の所有者に買う動機がある |
いずれの方法でも、その物件タイプに強い会社かどうかで結果は変わります。取扱い実績や査定額の根拠を確認したうえで、依頼先を選ぶことが大切です。
種類別に見る台東区の不動産買取のポイント
台東区では、戸建て・マンション・土地のほか、店舗併用住宅なども取引されています。種類によって、買取で見られるポイントは異なります。
戸建て・店舗併用住宅
古い木造の戸建てや店舗併用住宅では、建物の状態に加え、接道の状況が重要です。前面の道が幅4m未満の場合、建て替えの際に敷地の後退が必要になることがあります。建物が残ったままでも、買取であれば建物ごと相談できます。
マンション
マンションでは、管理の状況や修繕積立金の残高、大規模修繕の履歴が評価に影響します。管理組合の資料をそろえておくと、査定がスムーズに進みます。
土地
土地は、面積や形状、接道条件が価格を左右します。敷地が狭い土地や旗竿地でも、活用の見通しを持つ会社であれば価値を見出せることがあります。
たとえば、台東区内の路地に面した狭い敷地の古家について、解体費用をかけずにそのまま買取で手放したというケースもあります。解体を先に済ませなくてよい点は、買取の利点の一つです。
相続した台東区の不動産を手放す場合の注意点
相続した台東区の不動産を売却する場合は、まず名義の確認が必要です。名義が亡くなった方のままでは、売却の手続きを進められません。
相続登記は2024年4月1日から義務化され、相続を知った日から3年以内に申請しなければなりません。正当な理由なく怠ると、10万円以下の過料の対象になります。相続人が複数いる場合は、遺産分割の話し合いを早めに始めることが大切です。
空き家のまま持ち続けると、固定資産税や管理の手間がかかり続けます。売却時の税金については、国税庁の情報や税理士に確認しておくと安心です。
たとえば、親が営んでいた店舗兼住宅を兄弟で相続し、使い道が決まらないまま数年が過ぎて建物の傷みが進んだというケースがあります。早めに方針を決め、登記と売却を一体で進めると負担を減らせます。
出典:法務省|相続登記の申請義務化
国税庁|土地や建物を売ったとき(譲渡所得)
台東区の不動産買取の流れと注意したいポイント
実際に買取を進める場合の一般的な流れは次のとおりです。物件の状態や権利関係によって、期間は前後します。
| ステップ | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 相談・概算回答 | フォーム等で相談し、概算の金額を確認する | 当日〜数日 |
| 現地調査・訪問査定 | 建物の状態や接道を確認し、買取金額を提示 | 半日〜1日 |
| 契約 | 内容に合意し、売買契約を締結 | 1日 |
| 決済・引き渡し | 代金の入金と所有権の移転 | 数日〜数週間 |
注意したいのは、強引な勧誘です。国民生活センターは、長時間の勧誘で売却契約をさせられるといったトラブルについて注意を呼びかけ、自宅を不動産業者に売却した場合はクーリング・オフができないと案内しています。その場で即決せず、金額の根拠と契約内容を書面で確認しましょう。
依頼先が宅地建物取引業の免許を持っているかは、国土交通省の企業情報検索で確認できます。免許の有無と免許番号を確かめておくと安心です。
出典:国民生活センター|不動産売却トラブル注意喚起
国土交通省|建設業・宅建業者等企業情報検索
台東区の不動産買取についてよくある質問
台東区の不動産買取について、寄せられることの多い質問にお答えします。
台東区の地価は上がっていますか
令和8年の東京都基準地価では、台東区の住宅地の変動率は15.6%で、区部の住宅地では港区に次いで2番目に高い上昇率でした。ただし個別の物件の価格は条件によって異なるため、成約事例や訪問査定で確認することが大切です。
古い木造の家が残ったままでも買取してもらえますか
建物が残った状態でも、買取の相談は可能です。解体してから売る必要はありません。建物ごと引き取り、活用につなげられるケースがあります。
不燃化特区の助成は売却する場合にも使えますか
助成の対象は、所有者が老朽建築物を除却したり建て替えたりする場合です。宅地建物取引業者が販売を目的とする場合は対象外とされています。売却前に除却を考えている場合は、工事着手前に区へ申請と事前相談が必要です。
相続登記が済んでいなくても相談できますか
相談は可能です。ただし、売却には相続登記が必要になります。相続を知った日から3年以内の申請が義務となっているため、登記の段取りもあわせて進めましょう。
マーキュリーが選ばれる4つの理由|あらゆる不動産を価値ある未来へ
古い建物や狭い敷地が多い台東区でこそ、物件の事情をふまえて活用を描き、取引を前に進める力が問われます。マーキュリーが多くの方に選ばれている理由をご紹介します。
① 権利調整に対応
借地権・底地・共有持分など、権利関係が複雑な物件の取扱い実績が豊富です。地主や共有者との交渉、境界の調整まで自社で一貫して対応し、売主の負担を最小限に抑えて取引を前に進めます。
② 再建築不可・訳あり物件の再生
再建築不可・違法建築・傾斜地・狭小地・ゴミ屋敷状態など、活用が難しい物件も自社で再生して価値を生み出します。不動産開発事業を手がけており、買取後の活用・再販まで自社で完結できる体制です。
③ 相続対策をワンストップで
相続税の納税資金の確保、遺産分割、共有名義の整理など、単なる売却にとどまらないサポートが可能です。税理士や司法書士との連携により、税務・登記・売却を一括で進められます。
④ 直接買取で仲介手数料ゼロ・査定額がそのまま手取り
自社で直接買い取るため、仲介手数料がかかりません。査定額がそのまま買取金額として確定するため、資金計画が立てやすくなります。契約不適合責任も原則免責のため、引渡し後の心配がありません。
まとめ|マーキュリーへご相談ください
台東区は、2026年の東京都基準地価で区部の住宅地のなかで2番目に高い上昇率を示したエリアです。一方で、古い木造住宅や狭い敷地など、仲介では売りにくい物件も少なくありません。
- ●買取は、査定額がそのまま手取りになり、仲介手数料がかからない
- ●台東区の住宅地の基準地価は15.6%上昇し、区部で2番目の上昇率だった
- ●谷中二・三・五丁目地区は不燃化特区で、除却や建替えに助成がある
- ●相場は不動産情報ライブラリの成約事例などで確認する
- ●相続した不動産は、相続登記の義務化をふまえて早めに整理する
台東区の戸建て・マンション・土地も、マーキュリーは直接買取で承ります。「古い建物が残ったままで困っている」「早めに現金化したい」という方こそ、お気軽にご相談ください。査定は無料で、ご相談だけでも歓迎いたします。





