「売りに出して半年たつのに、問い合わせがほとんどない」「内覧は入るのに、なぜか契約までたどり着かない」。家が売れない状態が続くと、焦りと不安ばかりが大きくなっていきます。
家が売れないときには、多くの場合なんらかの原因があります。原因を切り分けずに値下げだけを重ねると、手取りを減らしたまま売れ残ることにもなりかねません。
この記事では、家が売れない主な理由、原因を特定するためのチェックポイント、価格・媒介契約・販売活動の見直し方、売れないまま持ち続けるリスク、そして買取という選択肢までを順に整理します。
「売れない理由がわからない」段階でも大丈夫です。現状を把握し、打つべき手を一つずつ確かめていきましょう。
家が売れない主な理由とは?よくある7つの原因
家が売れない理由は一つとは限りません。いくつかの要因が重なって、買い手の候補から外れていることがよくあります。まずは代表的な原因を知り、ご自身の家に当てはまるものがないかを確かめてみましょう。
売り出し価格が相場より高い
もっとも多い原因が価格設定です。周辺の成約水準より高いと、ポータルサイトを見た段階で候補から外れてしまいます。思い入れやローン残高の事情から、相場と離れた価格になっている例は少なくありません。
築年数が古い
築年数が古い家は、耐震性や設備の傷み、購入後のリフォーム費用を心配されやすく、敬遠の理由になりがちです。
立地や周辺環境の条件
駅から遠い、坂が多い、生活施設が少ないといった立地条件は、あとから変えられません。エリアの需要層によっても、求められる家の条件は変わります。
再建築不可・接道などの法的な制約
建築基準法の接道義務を満たしていない土地の家は、建て替えができない「再建築不可」となります。住宅ローンの審査が通りにくくなるため、現金で購入できる買い手に限られ、仲介では売れにくくなります。
残置物が多く、室内の印象がつかみにくい
家具や荷物が残っていると、部屋の広さがイメージしにくくなります。相続した実家を片付けないまま売り出した場合に起きやすい問題です。
内覧時の印象がよくない
水まわりの汚れやにおい、暗さは、内覧時に実際以上に悪い印象を与えてしまいます。
担当する不動産会社との相性
戸建てやそのエリアに強い会社か、担当者がこまめに報告をくれるかで、販売の進み方は変わります。再建築不可や築古の家を得意としない会社もあります。
| 売れない原因 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 価格が相場より高い | 周辺の成約事例と売り出し価格の差 |
| 築年数が古い | 修繕履歴・設備の状態・耐震性 |
| 立地・周辺環境 | 駅距離・生活施設・エリアの需要層 |
| 再建築不可・接道 | 前面道路の種類と接道の長さ |
| 残置物が多い | 家具・荷物の量、片付けの手間 |
| 内覧時の印象 | 清掃・換気・照明・庭の手入れ |
| 担当会社との相性 | 販売実績・報告頻度・提案内容 |
売れない原因を特定する|反響と内覧の数で切り分ける
原因を探るうえで役立つのが、「どの段階で止まっているか」を見ることです。家が売れるまでには、閲覧、問い合わせ、内覧、申し込みという段階があり、どこで止まっているかで打つべき手は変わります。
たとえば、問い合わせ自体がほとんどない場合は、価格が高いか、物件の見せ方が弱いか、そもそも広告に十分露出していない可能性があります。反対に、内覧は入るのに申し込みがない場合は、実際に見たときの印象や、価格に見合う状態かどうかが問われていると考えられます。
担当の不動産会社には、閲覧数や問い合わせ件数、内覧後の感想を定期的に報告してもらいましょう。
| 止まっている段階 | 考えられる原因 | 主な打ち手 |
|---|---|---|
| 閲覧・問い合わせが少ない | 価格が高い、写真や説明文が弱い、露出が少ない | 価格の再検討、写真の撮り直し、販売活動の確認 |
| 問い合わせはあるが内覧が少ない | 条件面で不安を持たれている | 修繕履歴や設備情報の開示、接道状況の説明 |
| 内覧はあるが申し込みがない | 室内の印象、価格と状態の釣り合い | 清掃・片付け、ホームインスペクションの検討 |
| 申し込み後に話が止まる | ローン審査が通らない、条件交渉の不一致 | 再建築不可なら現金購入層・買取を検討 |
たとえば、内覧はあるのに申し込みが入らない家で感想を集めたところ、「水まわりの古さ」と「残置物の多さ」が共通していた例があります。原因がわかれば、値下げ以外の対策も選べます。
売れない家の見直し手順|価格・媒介契約・販売活動
原因の見当がついたら、次は具体的な見直しに進みます。見直す対象は大きく分けて、価格、媒介契約、販売活動の3つです。やみくもに全部を変えるのではなく、切り分けた原因に合わせて優先順位をつけて進めましょう。
売り出し価格を相場から見直す
価格を見直すときは、まず周辺の相場を客観的に確認します。国土交通省の不動産情報ライブラリでは、実際の成約価格や地価を地図から調べられます。
市況全体でいえば、令和7年地価公示では全用途平均・住宅地・商業地のいずれも4年連続で上昇しています。不動産価格指数(令和7年9月分)でも、戸建は118.6、住宅総合は145.4と、2010年平均を上回る水準です。ただし、これらは全国の傾向であり、個別の家が売れるかどうかは立地や状態で大きく変わります。
「市況はよいのに売れない」ときは、近隣の成約事例と売り出し価格との差に目を向けましょう。値下げも、少しずつ何度も下げるより、根拠のある価格に一度で合わせたほうが目に留まりやすくなります。
出典:国土交通省|不動産情報ライブラリ
国土交通省|令和7年地価公示
国土交通省|不動産価格指数
媒介契約の内容と依頼先を見直す
仲介で売る場合に結ぶ媒介契約には、専属専任媒介・専任媒介・一般媒介の3種類があり、報告の頻度などが異なります。
媒介契約には有効期間があるため、更新時は依頼先を見直す好機です。報告が少ない、価格の根拠の説明がないといった不満があれば、その物件タイプに強い会社を選び直すことも検討しましょう。
販売活動と内覧の準備を見直す
販売活動では、写真の明るさや枚数、間取り図、修繕履歴の記載を確認します。内覧前の換気・清掃・照明の点灯といった基本的な準備だけでも、印象は変わります。
売れないまま持ち続けるリスク|税金・管理・空き家の問題
「そのうち売れるだろう」と様子を見ているあいだにも、家には費用と手間がかかり続けます。売れない期間が長くなるほど、手元に残るお金は目減りしていくと考えておいたほうがよいでしょう。
まず、住んでいない家でも、所有している限り固定資産税と都市計画税がかかり続けます。住み替え後であれば、新居の費用との二重負担にもなります。
次に、管理の手間です。空き家は換気や通水をしないと傷みが早く進みます。庭木の手入れや台風後の見回りなど、遠方に住むほど負担は重くなります。
さらに、空き家の問題もあります。総務省の住宅・土地統計調査では、空き家は増加傾向にあるとされています。管理が行き届かない状態が続くと、自治体から「特定空家」などに指定され、固定資産税の軽減措置が外れて負担が増える可能性があります。
たとえば、相続した実家が売れずに空き家のまま置かれ、屋根の傷みから雨漏りが起きて修繕費がかさんだケースもあります。売れない期間そのものがコストになる点は押さえておきたいところです。
家が売れないときは買取という選択肢も
価格や販売活動を見直しても動かない場合や、再建築不可などの理由でそもそも仲介では買い手が限られる場合には、不動産会社による直接買取を検討する価値があります。買取は、不動産会社が買い手を探すのではなく、自ら買主となって家を買い取る方法です。
買取の大きな特徴は、訪問査定で提示された金額がそのまま買取価格となり、手取り額になることです。仲介手数料はかかりません。買い手が見つかるのを待つ必要がないため、売れない期間の固定資産税や管理の負担を早く終わらせられます。
また、買取では家を現況のまま引き渡せるのが一般的です。残置物の片付けや解体、リフォームをしてから売る必要はありません。
| 項目 | 仲介で売る | 直接買取 |
|---|---|---|
| 買い手 | 一般の個人など | 不動産会社 |
| 売れるまでの期間 | 買い手が見つかるまで読めない | 数日〜数週間が目安 |
| 手取りの考え方 | 成約価格から仲介手数料などを差し引く | 提示された査定額がそのまま手取り |
| 家の状態 | 片付け・補修をしたほうが売れやすい | 現況のまま・残置物ありでも相談可 |
| 再建築不可・築古 | 買い手が限られやすい | 活用ノウハウがあれば対応可 |
ただし、条件を確かめずに契約を急ぐのは禁物です。国民生活センターは、不動産の売却で契約を急がされるトラブルに注意を呼びかけています。自宅の売却にはクーリング・オフが適用されないため、提示額の根拠を書面で確認してから契約しましょう。
ケース別|売れない家の考え方
同じ「売れない家」でも、事情によって向いている打ち手は変わります。ここでは、ご相談の多い代表的なケースごとに考え方を整理します。
築年数が古く、修繕が必要な家
築古の家は、仲介で売るならリフォームより先に、建物の状態を正直に開示することが大切です。補修にお金をかけても売れるとは限らないため、現況のまま買い取れる会社への相談も選択肢になります。
再建築不可・接道に問題がある家
再建築不可の家は、住宅ローンが使いにくく、値下げを重ねても状況が変わりにくい傾向があります。再生や活用のノウハウを持つ会社による買取が現実的な選択肢です。
相続した実家で、残置物が多い家
相続した家は、遺品や家具の片付けが大きな負担になります。残置物ごと引き取れる買取なら、片付けの手間をかけずに手放せます。相続登記がまだの場合は、2024年4月1日から申請が義務化されている点にも注意が必要です。相続を知った日から3年以内の申請が求められています。
家の買取の流れ
買取を検討する場合、現金化までの流れを知っておくと準備が進めやすくなります。仲介のように買い手を探す工程がないため、ステップはシンプルです。まずは全体像をつかんでおきましょう。
| ステップ | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 相談・概算回答 | フォーム等で物件の情報を伝え、概算を確認する | 当日〜数日 |
| 訪問査定 | 建物の状態や接道を確認し、買取金額を提示 | 半日〜1日 |
| 契約 | 金額や引き渡し条件に合意し、売買契約を結ぶ | 1日 |
| 決済・引き渡し | 代金の入金と所有権の移転 | 数日〜数週間 |
必要書類は、本人確認書類、登記識別情報(権利証)、固定資産税の納税通知書などが一般的です。たとえば、媒介契約の満了に合わせて訪問査定を受け、そのまま買取に移るという流れはよく見られます。
家が売れないときによくある質問
最後に、家が売れずに悩んでいる方から寄せられることの多い質問にお答えします。
売り出してからどのくらいで見直すべきですか
明確な決まりはありませんが、媒介契約の更新時期が見直しのよいタイミングです。止まっている段階に合わせて価格や販売方法を検討しましょう。
値下げをすれば必ず売れますか
値下げで反響が増えることはありますが、再建築不可など価格以外に原因がある場合は効果が限られます。買取もあわせて検討するのがおすすめです。
仲介で売り出し中でも買取の相談はできますか
売り出し中でも、買取のご相談は可能です。媒介契約の種類や期間によって進め方が変わるため、契約内容をご確認のうえでご相談ください。
買取だと手取りはどう決まりますか
買取の場合、訪問査定で提示された金額がそのまま買取価格となり、手取り額になります。仲介手数料は発生しません。提示額と手取り額が一致するかを、契約前に確認しておくと安心です。
マーキュリーが選ばれる4つの理由|あらゆる不動産を価値ある未来へ
仲介でなかなか売れない家ほど、物件の事情を読み解き、活用の道を描ける力が問われます。マーキュリーが多くの方に選ばれている理由をご紹介します。
① 権利調整に対応
借地権・底地・共有持分など、権利関係が複雑な物件の取扱い実績が豊富です。地主や共有者との交渉、境界の調整まで自社で一貫して対応し、売主の負担を最小限に抑えて取引を前に進めます。
② 再建築不可・訳あり物件の再生
再建築不可・違法建築・傾斜地・狭小地・ゴミ屋敷状態など、活用が難しい物件も自社で再生して価値を生み出します。不動産開発事業を手がけており、買取後の活用・再販まで自社で完結できる体制です。
③ 相続対策をワンストップで
相続税の納税資金の確保、遺産分割、共有名義の整理など、単なる売却にとどまらないサポートが可能です。税理士や司法書士との連携により、税務・登記・売却を一括で進められます。
④ 直接買取で仲介手数料ゼロ・査定額がそのまま手取り
自社で直接買い取るため、仲介手数料がかかりません。査定額がそのまま買取金額として確定するため、資金計画が立てやすくなります。契約不適合責任も原則免責のため、引渡し後の心配がありません。
まとめ|マーキュリーへご相談ください
家が売れないときは、やみくもに値下げをする前に、まず原因を切り分けることが大切です。どの段階で止まっているかがわかれば、価格・媒介契約・販売活動のどこを直すべきかが見えてきます。
- ●売れない主な原因は、価格設定・築年数・立地・再建築不可・残置物・内覧時の印象・担当会社との相性
- ●閲覧、問い合わせ、内覧、申し込みのどこで止まっているかで原因を切り分ける
- ●価格は近隣の成約事例をもとに、根拠のある水準へ見直す
- ●売れないまま持ち続けると、固定資産税や管理、空き家の負担が積み重なる
- ●買取なら提示額がそのまま手取りになり、現況のまま手放せる
築年数が古い家、再建築不可の家、残置物が残ったままの家も、マーキュリーは直接買取で承ります。「売りに出しているのに動かない」「このまま持ち続けてよいのか迷っている」という方こそ、お気軽にご相談ください。査定は無料で、ご相談だけでも歓迎いたします。





